小学校の頃、運動会のリレーの走順を決める際に「全員の走る時間の総和が走順で変わるはずが無い」みたいな事を言ったら、クラスメイトから怪訝な顔をされたことがある。似たような事が中学時代にもあったような気がしたが、兎にも角にも若き Xornet 少年は決定論者だったようだ。
今も個人がトラック半周分の距離を走るという事象は、時と場合によってコンマ 1 秒レベルでの誤差は発生すると思っているが、ほぼ決定的であると思っている。15 年ぐらい前と異なるのは完全に決定的という立場からある程度の揺らぎは認めるようになったことだ。
実はこれの思想的背景には量子力学があるのだが、こんなマクロの事象が量子的な影響を受けているという巷の量子力学コーチやハード SF のような主張をしたいわけではなく、量子力学を学んだことで私の脳味噌に「非決定的」だとか「確率分布」だとかいう便利な概念がインストールされ、変数にトラックの状況だとか天候だとか走者のコンディションと言った私を含めた一般人からは制御出来ない要素を用いたモデルを構築したからである。
なんてことを思い出しながら書いていたが、結局個人の速度がある程度の誤差に収束する以上、やはり走順は関係ないと思えてしまう。そして、怪訝な顔をした彼 / 彼女達は走順を変数としたモデルを構築していたわけではなく、後半に速い人間を置いた方が見ていて面白いだとかそういう理由で言ったんだと思う。説教じみたつまらないオチを加えるとすれば、少年から大人になる過程で学ぶべきは量子力学ではなく、人の心であるということだ。なお、リーナスですら中年になってから学び始めたので私はまだ学ぶ予定が無い。
週末にスパイスからカレーを錬成したら美味かったしこれから毎週末の豪華 (当社比) 自炊はもうスパイスカレーでいいのではないかとちょっと思っている。が、今週末は PayPay の改悪のせいでカードをプロキシとして使えず実質現金オンリーになってしまうケバブ屋の代替のためにケバブを作る予定だ。
某配信者で話題になっていたジオキャッシングに興味が湧いたので、退勤後に近所のポイントに行ってみたが、夜間に住宅街にある公園の前で茂みをガサガサする怪しい成人男性になってしまうことに気が付いたので 3 秒ぐらいで撤退した。ちなみに昼間に行ったらガキに不審者扱いされて、小学校の放送やプリント、メール等のネタになってしまうのでどの時間でも行くのは難しい。とりあえず休日の明るい時間に、日課の散歩を兼ねて怪しく見えなさそうな場所へは赴こうと思う。