2 週間ぐらいかけて「ソラリス」を読んだ。先日、この本に対する読書スピードが遅い事に言及したが、振り返ると地の文の改行が少なく見開き 2 ページで字が埋め尽くされたようなページもあるので、多分その辺が影響しているんだと思う。その分、ソラリス自体の説明に紙面が割かれており、特に作中におけるソラリスに対する研究が「ソラリス学」として登場し、その一部を書いているのが面白かったし、この本の主題である「コンタクトの困難性」によって、ソラリス学の中で提唱された仮説はほとんど無駄になってしまうという無情な構造が印象に残った。
今回は結構時間を掛けてじっくり読んだのもあって、深遠なテーマとハード SF 特有の読後感に加えて達成感にも包まれた。短編集やライトな中長編といった本も物語を手軽に摂取できて好きなのだが、やはりハード SF 長編には時間と脳味噌の体力を消費してでも読了したい魅力がある。
なんてことを書いたが、長編と短編集を交互に読むような読み方をしているので次は「ゲームの王国」でファンになった小川哲の短編集「嘘と正典」を読む予定である1。
昨日の話になるが、最近ところどころで言及していた魯肉飯を作った。小松菜が無いこと以外2は店で出てくるような魯肉飯が出来たのではないかと思っている。費用も 1 食なら概算で 500 円切るぐらいで出来たのでこれで中華料理屋に行く必要が無くなった。
来週末もまた外食代わりの豪勢 (当社比) な自炊をしようと思うが、牛 -> 豚と来たので次は鳥を使って何かを作ろうと思っている。普段から鶏むね肉を食べているので鶏もも肉で何かを作ることは確定している。
1 年ぐらい前に「ゲーム自体の面白さは変わっておらず、選択肢の多様化によって相対的な魅力と優先順位がパソカタより下がってやらなくなった」みたいなことを日記に書いたか、書いていなくても重要な思考として脳内に蓄積させたような気がするが、今度は読書や運動や料理等によってパソカタの順位が脅かされている。
ただ、労働で嫌でもパソカタはさせられるので別に何もしていないとか自己研鑽をしていないということにはならない。むしろ可処分時間で興味の横幅を増やすことの方が QoL を上げたり、幸福度の安定化に繋がるんじゃないかと思っている。