先日波に乗れなかったことに言及した Stable Diffusion だが、TL にはその意図せぬ産物が流れてきており、「ゲーミングチンポ華道部」というものを生み出したらしい。ケーキ化や爆乳機関車はギャグの範囲1だと思っていたがこれは一応、架空の萌え絵の女が写っているのでそれなりに理解は出来る。
既存のものを模倣するだけだと思っていたがまさかの新分野を確立するということまで出来るらしいし、萌え絵ではなく別の分野で新規性を勝手に開拓してくれる可能性を秘めているのではないだろうか、新しい数学の分野とか新しい論理体系とか新しい計算機のモデルとか。そしてその新概念に対する研究で振り回されて AI の奴隷と化す人類が見たいし何より AI の奴隷になって研究テーマを勝手に与えられたい。
ゲーミングチンポ華道部は妙な魅力があり、その理由を適当にでっち上げて先程「架空の萌え絵の女が写っている」としたが、多分正しい理由の半分以上は「AI によって考案された」という事実に起因するような気がする。個人的な考えとして性的嗜好が形成された理由の多くは視覚だけではなくその画像が持つ背景やそこに埋め込まれた架空の事実に依るものだというものがある。
例えば「人妻」に欲情する人間はその肉体が対象であるかもしれないが、人妻であるという事実に興奮するという事も考えられるであろう。私の例を挙げると「実姉 (と弟の関係)」が好きなのだが (私に実姉は居ないので安心して欲しい)、これは「血が繋がっている」という事実と「年上である」という事実と「長い時間を共有している」という事実などなどが理由となって癖 (へき) となっている。
ゲーミングチンポ華道部は更にその上の事実を提供している。16777216 色で発光するチンポが女性が居る和室に鎮座しているという紙面上の事実に加えて「AI によって生成された」というメタ的な事実を伴っており、これまでの性癖の常識を覆した。
何もこれは新しい考えでは無く、Vtuber (の特にエロ画像) も裏側に実の人間がいるというメタ的事実を伴っており、それに興奮する者の存在も考えられる。一方、実在に対する有害行為を忌避する思考の方が私は理解できるので従来のメタ的事実による性的嗜好には乗れなかったのだが、AI は (エンジンやソフトウェアの開発者を外側に置くなら) 実在性を伴うオブジェクトは存在せずにメタ的事実を享受する事が出来る。これはまさにメタ性癖において「シンギュラリティ」に到達したと言っても良いのではないだろうか。
先日、実働 8 時間で終わったのに 2 ヶ月放置したタスクのせいで実質 2 ヶ月苦しんだ経験から、知的生産の効率を上げる事がずっと課題になっている。ここで重要なのは瞬間効率ではなく平均効率であって、例えば最大 1 時間で終わる作業を 4 時間休んで実働 30 分で終わらせるよりは実働 1 時間で終わらせる事の方が良いという仮定を敷いている。
よく陥るパターンは次の通り
- 課題が発生する
- その解決手段を思いつく
- 取り掛かろうとするが、別の Trivial だがやりたくないタスクが複数発生する
- それらが頭の片隅に存在して動けなくなる
- 時間が経過する
- それらをなんとかして潰す
- 本来の課題に取り組む or 疲れて休憩し、その間にまた色々発生して 3 に戻る
- タスクが終了し本来の課題を解決する
実際書いている現在も気合で捻じ伏せた書類タスクがまさかの不備で返ってきて 1 時間放置し、今日やろうとしていた課題に取り組めていない。これでは知的生産の効率が全く関係ないタスクのせいで激減するという最悪な状況なのでなんとかしなくてはならない。そういうわけで知的生産スキルを上げる前にまず私が上げなくては行けないスキルとして次のようなものが挙がる
- メールや Slack を直ぐ返す能力
- 書類を印刷する能力
- 書類を記入する能力
- 書類に捺印する能力
- 書類を提出する能力
- スライドを作る能力
1 は言うまでも無い。連絡事項が 1 件減るだけで精神は大幅に良くなる。
2~5 のような細分化はふざけているように見えるかもしれないが大真面目だ。インスタンスの生成と編集、終了処理は独立している上に同等のコストを要する。
6 は少々レベルが高いが、今年一番苦しんでいる単純作業である。一見創造性を有する作業かもしれないが、脳内の思考を出力するだけなので別に創造性もクソも無い。ただ明確なフォーマットが指定されていないのでそれを作成しなくてはならず、これに創造性が要求される可能性はある。正確には資料作成というクソみたいな作業はここまで単純化しないとまともに取り組めないだろうという気持ちからこうした。
こんな風に書き出したら大した事が無い気がしてきた。1~5 はそれぞれは数分もあれば終わる事が多いし、最大の鬼門である資料作成も箇条書きを駆使すれば 1 つのスライドを作るのにそこまで時間はかからない2。一番問題なのはこうして書き出した中身を記憶するか見えるとこに貼り出しておかないと明日には忘れていそうなことであり、そしてこれも Trivial なタスクであることから結局脳内に残り続けて生産性を下げる原因になりかねない。
輪講をサボった。最高の一日にしたかったので。なお、上記のタスク整理についての記述はこの間に発生した書類不備を受けての記事であるため結局最高の 1 日にはならなかった、クソが