ポモドーロテクニックを試そうと思ったが、そんなことは忘れて 1 時間は確実に作業してしまう太郎なので 50~60 分作業して 10 分休みをとっている。ただこれもタイマーを付けていないとか、そもそもタイマーを付けたとしても研究室だと音を鳴らし辛いとかそういう理由なので自室で作業する分には改善出来そうである。
サイバーパンク エッジランナーズを見終わった。今年見た映像作品の中ではブッチギリの面白さだった1。ゲームを今年の夏にプレイしたのだが、その時に良かったものが全てアニメに実装されている。それどころかアニメとは言え容赦のないエログロや暴言、下ネタ、立った中指といった退廃的なはずなのに逆に鬱屈した気分を一発で晴らす要素が至るところに散らばっていたし、何より原作には無かった最高の要素として「ボーイミーツガール」があった。皆 (主語が大きいかもしれない) が欲しかった物を全部詰め込んで異常なクオリティを保っているのが本当に凄い。
制作が TRIGGER ということもあり、アニメだが「萌え」要素はそこまで見られない。いや、ヒロインは確かに一種のエロさは有しているのだが、性的に訴えてくるのはそのぐらいだ。最初は第 2 話で見せたこのヒロインの綺麗さや儚さ、そしてそこからの急転直下に心を狂わせられたのだが、気が付けば別のキャラの方に夢中になっていた。
それがまさかのロリキャラで、イカれた声色で暴言を吐きながら銃を乱射するサイバーパンク版タイニー・ティナ2だ。その癖 (ネタバレにつきコメントアウト、ソースを見れば見える)という側面も持っており、ただの凶悪女3で終わらない深さがある。
ここまでキャラ主体の感想を書いたが、久しぶりに作品に対してまとまった感想を書きたいと考えるぐらい全体的に良い作品だった (とりあえず”draft” という名前のフォルダにファイルは作った)。特にナイトシティを中心とした世界観の表現が作り込まれており、既プレイ勢は「あっ」となるどころでは無いぐらいナイトシティが再現されている。ゲームの現実感の強いテクスチャと違ってアニメの技法でここまで出来ている事が正直信じられないし (表示される UI がゲームそのままなのにアニメ中で違和感が無い事に驚いた)、制作陣全員が Cyberpunk 2077 を 500 時間以上プレイしていると言っても疑わないだろう。
後半のストーリーはある程度予想が付くし、10 話という短さもあって勢いに任せて進んでいく部分も割とある (特に人間の消費スピードは非常に速い)。それでもエッジランナーズが格段に面白いのは、誰がどんな物語を描いたとしても映えさせるナイトシティという最高の素材とそれを徹底的に表現する事に拘った TRIGGER の手腕が奇跡的な化学反応を起こしたことが理由に違いない。