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2022/10/03

#diary#
Posted at 2022-10-03

書き言葉の文体に妙な執着がある。SNS (特にリプライ) 等、感情を露呈しなくてはならない文章ならまだしも、こういった (警告:自己言及) ブログ等に一方向性を持つまとまった文章を認める (したためる) 時は無機質か多少鋭利と感じるような文体でないと気が済まない。そしてこれは私が書く場合に限らず、他人が書いたものを読む時にも該当する。誤解を恐れず乱暴な言い方をすれば、(内容では無く文体が) 明るい文章を読みたくないということだ。

個人的にはまだ SNS と Discord のようなチャットサービスではかなりくだけた表現を使っているので固めの文体が徹底されているわけではないが、そちらでも柔らかい表現はあまり用いていない。このせいで LINE で感嘆符や顔文字、方言等を挿入してくる勢力とチャットする時にある種のギャップを感じるのだが、これを埋めなくてもコミュニケーションは可能なので慣れるまで放置している。

ちなみに、この執着や傾向は望んだものであり、参考としているような文体が存在している。それらの著者やタイトルを具体的に挙げてしまうと、私のせいでそれらの作品が陳腐化してしまうので避けるが、それとは別の大きなカテゴリーが存在するのでそちらを開示すると理工系の参考書である。あれらは無機質な文体故に「無機質」である以上の情報を文体から受け取れないが、それが気に入っていて知らぬ間に模倣している可能性に気付いた。ちなみに、敬体を書かなくてはならない時は SCP の報告書の文体を模倣していると思われる。


数学の立ち位置のようなものを考える機会が増えているし、その度に出る結論は大抵何らかの仮想敵への反論になる。特に最近思っているのは数学や数は別に神秘的なものでも超自然的なものでも無いということである。現代のような科学の時代、いやむしろ科学の時代になったせいかここを錯覚しているような人間が多い気がする。科学に数式が登場する事を根拠に数学を科学そのものと見做す、あるいはそれ以上の存在と見做す立場には賛成できない。

公理化が進む以前は確かに自然現象の記述の為に数学を使っており、ア・プリオリに存在するものとして見做されていたが、既に公理化が行われ、使われる論理体系も明確な以上、数学は既にルールが定まってそこから外れた操作は一切できない厳格で独立したシステムであり、それ以上でもそれ以下でもない。ZFC と古典論理だけを見て「世界を記述している」と思うのであればそれは宗教と同じで無根拠かつ不合理な信仰だ。

教育に関する話はあまりしたくないが、数学が役に立つ系の啓蒙を行うのもあまり好まない。定義と演繹の連鎖に過ぎない孤独で無機質な概念を何故強引に人間の都合と結びつけて語ってしまうのだろうか。多分そういう啓蒙を行う人間は数学が公理と論理から構成されていないと思っているか、そうでないとしてもそれを意図的に隠し、他者を騙してでも理系を名乗る人間を増やしたいという目的がある詐欺師1だ。

誤解しないで欲しい。別に数学が「役に立ってはいけない」と主張するつもりは無い。数学は「役に立つかどうかなんてどうでもいい」という立場だ。つまりメタ的に捉えて冷笑をしていることから、皆に嫌われる立場だ (もしこの論法が気に入らないのなら、おそらく貴方は私の書く文章の有意な割合で気分を害するだろう)。これは ZFC と連続体仮説が独立な事のアナロジーでもある。可算濃度と実数濃度の間の濃度が存在するかどうかを決められないのと同様に数学が役に立つかどうか、数学は科学や宇宙、真理なんてものを記述するのか、万物は数かなどという事は決められないのである。

Q. 決められないのであれば別にそういう主張をしても良いのでは?

A. はい、勝手にしてればいいと思います。妄想である旨や決して導かれる事が無いという注釈が加えられているのであれば


そういえば今日の出来事を何も書いていないし、加えて量子情報の悪口 (自分と合ってない事の正当化にこの表現を用いた) を書こうと思ったがまとまらなかったのでやめた。ついでに言うと真上の話も実はある仮定を 1 つおくだけで深刻なパラドックスを発生出来る事が判明したのだが、そこからオチに持っていく事が難しかったので消した。というわけでこれらのまとまっていない思考の断片をダンプしても何も面白くないのでひとまず直近の私に発生した特筆すべき出来事を 1 つ書いて筆を置こうと思う。

3 時間ぐらい前まで会ってた友人のゲーム & オタク話題のアカウントを特定した2

  1. 好まないから詐欺師という言い方をしたが、世の中には優しい嘘も存在し、今回はそれに該当するので社会悪だと断罪するつもりは無く、むしろこの議論において社会や科学に歯向かっているのは俺の方である

  2. ちなみにその友人はまだこの日記を見つけていないはずである (別に見られてもいいけど)

Last modified at 2024-08-11